葬儀の準備

葬儀後の対応

 

手続きの種類と締め切り

葬儀後に行う手続きは、初七日法要から四十九日法要までに行う手続きと、四十九日法要の後に行う手続きに分けると、スムーズに進められます。まず、初七日法要から四十九日法要までに行うべき手続きは、年金給付の停止と生命保険・死亡保険金の請求、挨拶周り、本位牌の用意の4つです。特に、年金給付停止手続きは早めに済ませましょう。手続きには個人の年金番号が必要です。年金番号がわからない場合は、日本年金機構へ電話で連絡をしましょう。問い合わせの際は故人の氏名と生年月日、死亡年月日のほか、連絡をしている人の氏名や続柄も伝えます。故人の年金番号や加入していた年金の種類、手続きの進め方を教えてもらえるので、指導された通りに手続きを進めましょう。その他にも、年金の給付停止についてわからないことがあれば、日本年金機構へ問い合わせるとアドバイスをもらえます。

故人が生命保険や簡易保険に加入していれば、請求手続きをすることで保険金や給付金を受け取れます。手続きの方法は保険会社に連絡をして、必要事項を記入した請求用紙と必要書類を提出するだけです。必要な書類や受け取れる金額は保険会社によって異なります。不明な点や疑問に思うことがあれば、早めに保険会社まで問い合わせることをおすすめします。挨拶回りは、初七日法要から1週間以内に行いましょう。近隣の住民や町内会などで故人と親しくしていた人、勤務先の人など、葬儀に参列してくれた人へ直接挨拶に行きます。特に、近隣に住んでいる人には優先的に挨拶をします。遠方に住んでいて直接挨拶をするのが難しい人には、御礼状などを送るだけでも問題はありません。

また、四十九日法要までに本位牌を用意しておきましょう。一般的に四十九日法要を行うのは、初七日法要の1カ月後です。四十九日法要では、葬儀で使用した仮位牌から本位牌へ故人の魂を移す「魂移し」という儀式を行います。宗派によっては位牌を用意しない場合もあるので、何が必要なのかを事前に確認しておくと安心です。位牌や仏壇に関してわからないことがあれば、葬儀を依頼した葬儀社、寺院に問い合わせてみましょう。

四十九日法要を終えたら、相続関係の手続きを始めます。このとき、事前に遺言書の有無を確認しておくとともに、資産の内容と評価額の概算をあらかじめリストアップしておくと、スムーズに手続きを進められます。故人が生前に使っていた部屋や金庫の中などに遺言書が無いか、念入りにチェックしましょう。ただし、勝手に封を切ってしまうと、その遺言書は無効になってしまいます。遺言書は必ず、公証人立会いのもと遺言書を開封しましょう。なお、相続財産のリストは、正式な用紙や書式は存在しないため、メモ書きで十分です。しっかりとしたリストを作成したい場合は、税理士などの専門家に相談すると良いでしょう。

遺産の内容や大体の評価額がわかったら、亡くなってから90日以内に、遺産を相続するか放棄するかを家庭裁判所へ申し出なければいけません。また、故人が社会保険に加入していた場合、5万円までであれば埋葬料の請求が可能です。埋葬料を請求できる期限は、葬儀から3カ月以内です。さらに、故人が生前に入院または通院をしていた場合、高額医療費還付金の申請をすることで、還付金を受け取れる可能性があります。還付金の請求手続きは、故人が診療を受けた翌月から可能です。期限は2年以内と余裕はありますが、忘れないよう早めの手続きを心がけましょう。

葬儀後の挨拶

通夜と葬儀、告別式を無事に終えたら、翌日から挨拶回りが始まります。挨拶をする順番は、最初に世話役、次に弔辞をもらった人、その次に寺院、葬儀を手伝ってくれた人、近所に住んでいる人、病院、勤務先です。ただし、あくまで基本的な順番なので、多少前後することがあっても問題はありません。順番だからといって先方の予定も聞かず、いきなり挨拶に押しかけたら、かえって迷惑をかけてしまいます。挨拶回りをする前に先方の予定を確認したうえで、回りやすいルートを考えておきましょう。

挨拶に伺ったときは、無事に葬儀を終えた旨とお礼を述べ、現金や品物を手渡します。値段の相場は2000円〜1万円前後と幅があるので、故人との関係や挨拶回りをしたい人数なども考慮して、無理のない金額を設定しましょう。挨拶回りの服装は喪服のほか、地味な色味のスーツやワンピースでも問題はありません。

葬儀や告別式の会場となった寺院には、挨拶回りの際に謝礼を持参します。謝礼の金額は喪家が決めるのではなく、規定が設けられている会場もあるので、事前に確認しておきましょう。規定がない場合は葬儀社に相談したうえで金額を決めます。また、宗派や寺院によっては葬儀の前日や当日に謝礼を渡すこともあります。謝礼を渡すタイミングについても、あらかじめ葬儀社に相談しておくと安心です。謝礼は奉書紙(ほうしょがみ)という白い和紙で包むか、白い無地の封筒に入れます。表書きは「御礼」とするのが一般的ですが、宗派によって異なるので注意しましょう。

遠方に住んでいて挨拶回りに行くのが難しい人や葬儀に協力してくれた人、弔辞や弔電をもらった人には御礼状を送ります。密葬や家族葬などで、故人と親しかった人にも葬儀を知らせなかった場合は、死亡通知を送りましょう。その場合、後から死亡通知を受け取った人が弔問に来る可能性があります。数人なら問題なく対応できたとしても、あまりにもたくさんの弔問客がバラバラの時間に訪れた場合、かなりの時間と労力を要するでしょう。できるだけ混乱を避けるためにも、死亡通知を送る際に、後日「お別れの席」を設ける旨も伝えておくと安心です。この方法なら弔問に来る人の数を事前に把握できて、弔問客もゆっくりとお別れする時間をとれます。

故人の勤務先を訪問する際は、あらかじめ故人の直属の上司や葬儀を手伝ってくれた部署へ、挨拶に行きたい旨を伝えます。その際、先方に都合が良い日時を聞くのはもちろん、故人に関する手続きに必要な書類も確認しておくと良いでしょう。近所の人に挨拶をする場合は、金銭と品物のどちらを渡しても構いませんが、会社には菓子折りなどの品物を渡します。目上の人に対して金銭を渡すのは、経済的に困っているように見えるという意味になり、失礼にあたるので注意しましょう。故人のデスクやロッカーに私物が残っていたら、挨拶に行ったタイミングですべて持ち帰ります。荷物が多すぎて持ち帰れない場合は、宅配便などを利用して、自宅に送るよう手配しましょう。

葬儀後にする手続きと用意するもの

葬儀後はさまざまな手続きが必要になるため、それぞれの手続きの期限を把握し、計画的に進めなければいけません。年金受給権者死亡届や国民健康保険の脱退手続き、相続税の申告と納税、所得税準確定申告と納税、生命保険の死亡保険金請求は、明確な期限が決まっています。また、相続を放棄する場合は、家庭裁判所への申述が必要です。場合によっては準備に時間がかかる可能性もあるので、できるだけ早く手続きを始めましょう。

不動産や預貯金、公共料金の名義変更や自動車所有権の移転手続き、クレジットカードの解約手続きは、相続確定後に手続きを始めても十分に間に合います。また、葬儀後に補助金や給付金をもらえる場合もあるので、忘れずに申請しましょう。国民年金の一時死亡金請求と国民健康保険の葬儀費用請求は葬儀から2年以内、国民年金の遺族基礎年金請求は葬儀から5年以内と、期限に余裕があります。運転免許証やパスポートの返却、携帯電話の解約や名義変更手続きについては、期限はないので急いで行う必要はありません。しかし、期限が定められていない手続きは、つい後回しにしてしまいがちです。忘れないよう早めの手続きを心がけておいたほうが無難でしょう。

これらの手続きと並行して、遺骨の供養や、仏壇と位牌の用意も行わなければいけません。本位牌は四十九日法要に合わせて準備をしておく必要があります。仏壇については、いつまでに用意しなければいけないという期限は決められていません。仏壇や位牌は、大きさも素材もさまざまです。仏壇を置きたい部屋の広さや予算に合わせて、適したものを選びましょう。

遺骨を供養する方法は、寺院や霊園に納骨するだけではありません。樹木葬や海洋散骨、自宅供養など多くの選択肢があります。故人が生前からお墓を購入している場合や、遺族が新たにお墓を用意する場合は、四十九日法要の際に納骨することが多いです。ただし、新しくお墓を建てる場合、墓地や墓石がすぐに決まるとは限りません。時間がかかることを考慮して、1周忌までには建てられるように準備しておくと良いでしょう。

遺骨を土に埋めず、納骨堂や永代供養専用の施設に納める人もいます。納骨堂なら屋外ではなく、屋根のある場所で遺骨を管理してもらえるため、天候に関係なくお参りに行けるのが大きな特徴です。永代供養なら永代に渡って遺骨の管理を任せられるため、お墓を引き継ぐ人がいない人に向いている供養方法です。

樹木葬は霊園や寺院の中にある樹木の周辺に、遺骨を埋葬する方法です。墓石や墓標を用意する必要がない、自然豊かな環境に埋葬できるなどの特徴があり、生前から樹木葬を希望する人も増えています。海洋散骨は遺骨を粉状になるまで砕いた後、献花や献酒と合わせて海へと散骨する供養方法です。海が好きな人や、土の中や納骨堂のような暗い場所へ入れられたくないという人が選択することの多い方法です。自宅供養は、遺骨を霊園や墓地に置くのではなく、自宅で管理します。インテリアに馴染むようデザインされた骨壺や、遺骨を入れられるペンダントなど、自宅供養を望む人に向けたアイテムも多いです。

 

葬儀の後はやらなければならない手続きが多く、何から手をつければ良いのかわからなくなってしまうこともあるでしょう。しかし、あらかじめ手続きの内容や優先順位をしっかりと把握して順番にこなしていけば、決して難しいことではありません。葬儀後の手続きについてわからないことや疑問に思うことがあれば一人で悩まず、早めに葬儀社まで相談しましょう。



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